小さなカフェを開業したいと考えている方のなかには、どのような内装にすればいいか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?たしかに、カフェの内装デザインを考えることは少ないので、どのようにすればいいか悩んでしまうのもうなずけます。そこでこの記事では、小さなカフェの内装デザインや工事費用を抑えるポイントについて解説していきます。
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小さなカフェの内装デザインの4つのポイント
小さなカフェの内装デザインは、次の4つのポイントを抑えるのがおすすめです。
- ターゲットに合わせた内装にする
- 目標売上を考慮した内装設計
- サービスの提供方法を考慮した動線設計
- 居心地のいい空間にする
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
①ターゲットに合わせた内装にする
小さなカフェの内装は、来客してもらうターゲットに合わせて設計しましょう。例を挙げると、Instagramに投稿したくなるような内装のカフェにすると、若者や主婦層の来客を見込めます。最近では、Instagramの投稿を見て来店するお客様もいるので、食事やドリンクを撮影できるスペースを設けたり、食事やドリンクを写真映えするものにしたりするなどの工夫を凝らすのがおすすめです。
②目標売上を考慮した内装設計
目標とする売上を達成できるような、内装設計を行うのも大切です。想定している客単価や稼働率、客席数などを加味し、内装設計を行いましょう。このとき、カフェのコンセプトをベースにすることが重要です。
③サービスの提供方法を考慮した動線設計
サービスの提供方法によって、内装設計が異なります。カフェでは、従業員が客席まで注文を聞きにいきオーダーをもらうフルサービス、注文を受けたものをレジで提供するセルフサービスの2つのサービス提供方法があります。セルフサービスの場合はお客様が移動しやすいような動線設計、フルサービスの場合は従業員も働きやすい動線設計を行います。
同時に、働く従業員の人数も考慮しましょう。例えば1人で営業を行う場合、フルサービスでテーブル数が多いと、サービスの提供が遅れお客様が不満に感じてしまうかもしれません。また、テイクアウト専門店として営業するのもひとつの方法です。テイクアウト専門店にする場合は、ドリンクや食事をスピーディーに提供できるように、効率的に動ける厨房にするように心掛けましょう。
④居心地のいい空間にする
お客様が快適に過ごせるように、居心地のいい空間にすることも大切です。電球を例に挙げると、電球色の照明を設置するとリラックス効果を得られます。また、天井から吊るすペンダントライト、好きな場所を照らせるスポットライトなどの照明を設置すると、お洒落な空間を作れます。ほかにも、壁の仕上げにタイルや塗装などを施すのもおすすめです。
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小さなカフェの内装工事費用の相場
内装工事費用は、坪単価と建物の広さ、物件の状態などによって決まります。カフェの坪単価は、スケルトン物件で30~60万円くらい、居抜き物件で10〜30万円くらいです。坪単価に、建物の坪数をかけることでおおまかな費用を算出できます。また、建物の規模が小さくなるほど、坪単価が上がるのが一般的です。
スケルトン物件では、一から内装を作れるため、コンセプトに沿った仕上がりになりますが、その分費用は高くなります。反対に、居抜き物件では残っている設備や内装をそのまま使用できるため、費用を抑えられます。しかし居抜き物件でも、理想としている間取りや内装と異なったり老朽化していたりする場合は、工事個所が多くなるため、より費用がかかってしまいます。
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小さなカフェの内装工事費を抑える4つのポイント
小さなカフェの内装工事費用を抑えるポイントは、次の4つです。
- 相見積もりをとる
- 居抜き物件を活用する
- ワンストップで対応してくれる業者に依頼する
- 安価な材料を使用する
それぞれのポイントについて、詳しく解説していきます。
①相見積もりをとる
3社くらいに相見積もりをとることで、それぞれの業者のおおよその工事費用を確認できます。費用感をつかめるだけではなく、担当者の対応を確認できるのもメリットです。相見積もりをとり、全体的に費用が高いと感じたら、工事個所を減らすことで費用を抑えられます。とくに、造作家具は費用が高くなるため、既製品を自分で購入して設置したりDIYして作成したりするのがおすすめです。
②居抜き物件を活用する
コンセプトに合っている居抜き物件を活用することで、費用を抑えられます。流用できる設備や内装が多いほど、工事箇所が減るため、コストダウンが可能です。一例を挙げると、造作された食器棚が残っている場合、使用できる状態であれば、食器棚の設置費用がかかりません。オーダーメイドで作成されている食器棚は、10~20万円くらいするので大きなコストダウンを図れます。
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③ワンストップで対応してくれる業者に依頼する
ワンストップで依頼してくれる業者なら、コストダウンを図れます。当社では、搬送業者に依頼するオフィスの移転作業を自社で行うことで、コストダウンに努めています。上記の例は、オフィス移転に関するものですが、中間業者の業務を自社で行うことで、業者に支払う費用を削減できるのです。ですから、内装工事を行うときは、ワンストップで依頼できる業者を選択するのがおすすめです。
④安価な材料を使用する
内装にこだわり、いい材料を使用すれば、工事費用が高くなります。コストダウンを図りたいときは、安価な材料を使用しましょう。例えば、壁にレンガを使用したい場合、8畳ほどで42〜80万円くらいの費用がかかります。しかし、レンガ調のクロスを使用すれば、8畳ほどの部屋を4〜10万円くらいで施工可能です。このように実物を使用しなくても、レンガを使用しているような雰囲気の内装にすることができ、費用も抑えられるのです。
小さなカフェの内装デザイン!工事費用を抑える4つのポイント【まとめ】
この記事では、小さなカフェの内装デザインや工事費用を抑えるポイントなどについて解説しました。カフェの内装工事を行うときは、コンセプトを決め、目標売上やサービスの提供方法などに合わせて設計することが重要です。しかし、初めてカフェの内装工事を行う場合は、これらを考慮して設計するのは難しいでしょう。ですから、プロに依頼し、適切なアドバイスをもらいながら工事を進めていくことが大切です。