ガラスパーテーションは透明なため部屋に奥行きを感じられます。また光を通すのでスペースが広く感じられます。そんな開放感あるガラスパーテーションを設置する前に施工方法の種類を確認しませんか。今回はガラスパーテーションを施工方法の種類をプロが解説します。
オフィスや店舗で人気のガラスパーテーション
オフィスや店舗、倉庫や工場などでは、様々な目的でパーテーションを設置します。パーテーションにはいろいろな種類があるので、目的やニーズに合ったものを選ぶ必要があるでしょう。その中でもオフィスや店舗で人気が高まっているのは、ガラスによって間仕切りを作るというガラスパーテーションです。ガラスパーテーションは、空間をしっかり分けるという間仕切りの役割を果たしながらも、視界をふさぐことがないので開放感があります。中の様子が見えるという点と、光を遮らないという点で、明るい雰囲気のオフィスや店舗づくりにおすすめのパーテーションと言えるでしょう。
ガラスパーテーションの施工方法は大きく分けると2種類
ガラスパーテーションの施工方法には、ガラス面の上下左右という4方向からサポートする方法と、上下のみの2方向からサポートする方法の2つがあります。ガラスパーテーションの施工を行う業者に依頼すれば、どちらの方法でも施工は可能です。ただし、使用可能なガラスの厚みは『施工方法によって変わる』という点は注意しなければいけません。
おすすめは4辺でサポートする施工方法
ガラスパーテーションの施工方法に関しては、4辺でサポートする施工方法がおすすめです。その理由は2つあります。1つ目は、ガラスの厚みが増すと、その分、施工費用が高くなるという点です。4辺施工方法よりも2辺施工方法の方が工事にかかる費用は高くなりますから、見た目の違いにこだわらないのであれば、4辺施工法の方がリーズナブルでよいでしょう。2つ目の理由は、ガラスの厚みが増すと重量もアップするため、施工が大変になるという点が挙げられます。
自立するガラスパーテーションを作ることも可能?
自立タイプのガラスパーテーションはレア
ガラスは、ぶつかったり倒れたりすると割れるリスクが高い素材です。ですから、基本的にガラスパーテーションを使用する場合には、上下や左右をしっかりと固定する必要があります。固定するのが上下左右の4辺ではなく上下の2辺という場合には、破損のリスクを避けるため、ガラスをより厚くするなどの施工が必要となります。
パーテーションの中には、必要な時にだけ引き出して間仕切りができる自立タイプもあります。衝立(ついたて)と呼ばれることも多いこの可動式間仕切りは、固定式のパーテーションと比較すると、動かす作業の間にぶつかったり、倒れたりするリスクが高いといえます。ですから、割れやすいガラス素材はあまり適してはいません。
透明な自立パーテーションが欲しい場合はどうすればよいか?
ガラスを使った透明な自立パーテーションを設置したい場合は、下部でしっかりとガラスを固定させたパーテーションが必要です。ただし、しっかり固定させることよりパーテーションの重量が増してしまいます。その結果、持ち運びが大変になるという点を銘記しておきましょう。ガラス以外にも透明な素材は複数あります。例えば、透明なアクリル板を使うことで、見た目はガラスと同じような開放感のあるパーテーションを作ることができるでしょう。アクリル板は丈夫なのでガラスのようにわずかな衝撃で割れるリスクは少ないといえます。加えて、ガラスよりもずっと軽量な素材です。ですから、自立型パーテーション用の素材としてはおすすめです。
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ガラスのパーテーションは、固定タイプが一般的です。また、固定タイプの中でも上下左右でサポートするものが大半です。というのも、上下の2辺だけで支える場合には、ガラスの厚みを増すなどして、重みや衝撃などで割れないためのリスク管理が別途必要となるからです。こうした理由から、自立タイプのパーテーション用素材としてガラスが使われることはあまり多くありません。もし透明な自立パーテーションの設置を検討しているなら、ガラスのように透明で、割れにくく軽量であるという理想的な特徴を備えたアクリル板を使うのが良いでしょう。
ガラスパーテーションを施工方法には種類がある【プロが解説】まとめ
ガラスパーテーションの設置作業は、4辺施工の方が簡単です。また、ガラスの厚みが2辺施工ほど厚くなくて良いため、施工の費用も安く抑えることが可能です。どちらの施工でも開放的なパーテーション設置ができますから、「どうしても2辺施工が良い」ということでないのなら、4辺施工方法がおすすめです。