2020年から新型コロナウイルスが世界中に広まっていることを受けて、オフィスのレイアウトの在り方もめまぐるしく変わってきています。業務がリモートへ切り替わっていく中、オフィス内のレイアウトもコロナに対応しつつ、業務の効率や生産性を高めるものでなければなりません。そこで今回は、2021年に求められている、最新のオフィスレイアウトについてご紹介していきます。
令和に求められるオフィスのレイアウトとは?
昭和や平成の初期は、部署ごとで集まった「鳥型のレイアウト」を採用するオフィスが多く見られました。このレイアウトでは端に上司の席があるのが一般的で、部署ごとのコミュニケーションが密接になるため管理がしやすいというメリットがありました。ですが、1990年代以降ネットが進化したことで仕事環境が大きく変わってきています。以前までは「チーム」という体制で業務を進めるのが一般的でしたが、現在はひとりでこなす業務が増えたことで、少人数で連携を取るパターンの業務が増えているのです。
このように働き方が徐々に変化したことで、オフィスがより効率的に活用できるレイアウトを考える必要が出てきました。具体的には、ひとりで集中して仕事ができるスペースや、2~3人という少人数が集まってミーティングや業務ができるスペース、他部署とのコミュニケーションも取れつつ、オフィス内のイノベーションにも繋がるようなスペースづくりなどです。そして、2020年から現在も続いている新型コロナウイルスの影響も無視することはできません。今後のオフィスのレイアウトは、アフターコロナを踏まえた視点で考えることも重要です。
なるべく人が密集しないような広い空間を執務スペースとしつつ、必要なコロナ対策を実践すること。それと同時にリモートだけではなくオフィス内のコミュニケーションも考えたレイアウトをバランス良く実践することで、リアルなコミュニケーションの活性化だけではなく、従業員の安心、安全につなげることができます。
今後求められるオフィスのレイアウト6選
それでは今注目されている最新のオフィスレイアウトについてご紹介していきます。今まさにオフィスのレイアウトをどうしようか悩んでいる担当者の方は、ぜひこちらの最新情報をチェックしてみてください。
①開放感があるガラス張りのレイアウト
レイアウトの中でも特に印象を変える要素なのが「壁」や「窓」です。「開放感があるオフィスにしたい」という場合は、ガラスパーテーションを活用して、ガラス張りにするという方法があります。ガラス張りにするレイアウトのメリットは太陽光がスペースに注ぎやすくなり、よりモチベーションを高められること。また、窓が広いオフィスは従業員の気分転換にもなります。ガラス張りのオフィスは広く感じるため開放感を演出できます。また、太陽光の加減で程よく空間が明るくなるので、オフィスを訪ねるクライアントからの印象も良くなります。応接室をガラス張りにすれば閉塞感や圧迫感を感じづらくなることはもちろんのこと、半透明なガラスを使えばプライベートな空間としても十分機能させることができます。
②パーテーションを活用してプライバシーを守る
電話対応している時やオンラインでミーティングをしている時に、話している内容が外部に漏れてしまうのは避けたいものです。最新のレイアウトでは、情報漏洩の防止や従業員のプライバシー保護も重要視されています。新たに個室を作るのはコストが発生してしまいますが、パーテーションを活用すれば音漏れ防止になりますし、プライベートな空間も作ることが可能です。
③ユニークなレイアウトは想像力を掻き立てる
クリエイティブな発想を重視しているオフィスやアパレル関係のオフィスでは、ユニークなデザインを最新レイアウトとして取り入れています。ユニークなレイアウトをオフィスにいち早く取り入れたい場合、レイアウトしやすいのは「椅子」です。一般的なオフィスでは落ち着いたグレーなどの色合いが多いですが、デザイン性に特化した椅子に切り替えるだけで、レイアウトの印象がグッと変わります。ユニークな最新レイアウトの中にはハンモックやビリヤード台、サーフボード、バランスボールなどをオフィスに設置しているケースもあります。
④フリースペースを導入する
最新のオフィスのレイアウトの定番ともいえるのが、フリースペースの導入です。現在はフリーアドレスを取り入れて、固定席を作らずに従業員が好きな席で仕事をできるような仕組みにしているオフィスが増えています。ひとりで仕事をしたい時、従業員同士で雑談がしたい時、簡単なミーティングがしたい時、休憩用としてなど、フリースペースがあると様々な用途で活用できますし、活用方法も従業員のアイデア次第で広げていくことができます。最新のフリースペースのレイアウトは観葉植物を飾って癒しの空間としていたり、スケルトン天井にして開放感を演出していたりなど様々です。オシャレなカフェのようなレイアウトは従業員がホッと一息つくこともできますし、集中して業務が行えるスペースになります。
⑤スタンディングスペースを作る
常に着席した状態で仕事をしていると糖尿病やガンの発症リスクを高めてしまうとして、現在は「座って仕事をする」という常識が徐々に変わってきています。立った状態で仕事をすればこういった健康上のリスクも軽減できますし、姿勢も良くなり集中力も高まります。最新のレイアウトを考える際は、着席できるデスクだけではなく、従業員が自由に立ちながら仕事ができるようなスタンディングデスクの配置も検討してみてください。
【2021年最新】今後求められるオフィスのレイアウト例6選【まとめ】
最新のオフィスのレイアウトでは、コロナ禍という現状を踏まえて、安全、安心の視点から考える必要があります。感染予防対策を実践しつつ、従業員同士のコミュニケーションに繋げ、業務の効率化が実現できるようなレイアウトを心掛けましょう。ご紹介した最新のレイアウト例は、比較的すぐに取り入れられるものもあります。気になるレイアウトがあれば、ぜひこの機会に取り入れてみてくださいね。