OAフロアの主な3つの種類とメリット・デメリットを詳しく解説

OAフロアは「フリーアクセスフロア」「二重床」などとも呼ばれているもので、オフィスなどで配線をするために二重構造となっている床を指します。ただ、OAフロアにもいろいろな種類があります。主な種類としては、「樹脂でできた置敷タイプ」「溝配線の置敷タイプ」「支柱タイプ」の3つが挙げられます。ここでは、OAフロアにおけるこの3つの種類についてそれぞれ詳しく見ていきたいと思います。

 

樹脂でできた置敷タイプ【樹脂製OAフロア】

樹脂製OAフロア

樹脂でできた置敷タイプは、名前の通り樹脂でできています。基本的には固定せずに、樹脂でできた正方形のパーツを隙間なく敷き詰めていくことになります。自宅で真四角のカーペットやパズルのピースのようになっている敷物を敷き詰めたことのある方であれば、まさにそれと同じようなイメージで設置作業をおこなっていくことになります。樹脂製の置敷タイプは一般的に設置費用を含め1平米3000円から5000円ほどの金額です。

 

樹脂でできた置敷タイプの利点

樹脂でできた置敷タイプの利点としては、固定せずに敷き詰めるだけなので工事に時間がかからないこと、費用を抑えられることが挙げられます。固定しないため、ビスの打ち込みなどをする必要もありません。建物を傷つけることがないので、退去時などのことを考えても安心です。

 

樹脂でできた置敷タイプの注意点

ただ、樹脂でできた置敷タイプの場合には配線のためのスペースというのはそこまで確保することができません。もともと配線が少なめのところであれば問題はないでしょうが、配線が多くなることが想定されるのであれば樹脂でできた置敷タイプはやめておいたほうがいいでしょう。また、樹脂でできたものを敷き詰めるように置いているだけなので、歩いたときの安定性というのはそこまで期待できません。ガタつき音が気になるというケースも多いようです。あとは、固定をしていないため耐震性の面でもやや不安が残りますし、重さや熱への耐性というのもそこまで優れているわけではありません。

 

溝配線(みぞはいせん)の置敷タイプ【溝配線OAフロア】

溝配線のイメージ

溝配線の置敷タイプは、配線を通すための溝があらかじめ作られています。子ども用のおもちゃで四角いパーツに溝が作られていて、その上を電車などが走っていくといったものがありますが、イメージとしてはそのようなものです。最初から道が作られていて、そこに配線を通していく形になります。溝配線の置敷タイプは一般的に設置費用を含め1平米4500円から6000円の金額です。

 

樹脂でできているものもあるのですが、コンクリートで作られているものが多い印象です。

 

溝配線の置敷タイプの利点

溝配線の置敷タイプの利点としては、配線を通していくための溝があるため樹脂でできた置敷タイプのOAフロアよりもスペースを確保できるという部分が挙げられます。配線の変更もしやすいでしょう。また、コンクリートで作られているものであれば歩いたときの安定性もありますし、歩きやすく音が気にならないという方も多いです。

 

溝配線の置敷タイプの注意点

一方で、溝配線の置敷タイプは費用がかさみやすいです。それに退去する際に溝配線の置敷タイプを処分するとなった場合には、産業廃棄物扱いになります。そこでも費用が発生してきますので、処分するときのことまで考えて選択する必要があります。また、樹脂でできた置敷タイプのOAフロアよりはスペースが確保できるものの、溝配線の置敷タイプだからといって無限に配線を通せるわけではありません。限りがありますので、大量に配線を通す必要があるような場所では不十分に感じられることも出てくるでしょう。

 

支柱タイプ【支柱OAフロア】

支柱イメージ

支柱タイプのOAフロアというのは、支柱の上にパネルを乗せていく形になります。支柱とパネルが別々になっているものもあれば、支柱とパネルが一緒になっているものもあります。スチールやコンクリートなどでできたものが多く、配線の容量も含めてかなり自由度が高いです。

 

支柱タイプの利点

支柱タイプは高床式倉庫のように床の下に空間が広がっているので、とにかくたくさんの配線を通すことができます。それも縦横だけではなく、斜めに配線することもできるのです。これが支柱タイプの最大の利点と言えるでしょう。基本的にスチールやコンクリートなどの強度のあるもので作られているので、歩きやすい傾向にあります。また、高さの調節ができますので、水平ではないところにも使っていくことができます。支柱を固定するために、耐震性にも優れています。仮に処分するとなった場合にも、支柱タイプのOAフロアであればリユースやリサイクルに回せる可能性が高いです。

 

支柱タイプの注意点

とても利点の多い支柱タイプのOAフロアなのですが、費用がかなりかさみます。一般的に設置費込みで、1㎡で7000円から10000円ほどの金額がかかります。またビス打ちなど必要な作業も増えてきますので、建物への傷といったものも避けられません。工事にもかなりの時間が必要になってきます。誰にとっても利点が多い反面、工事が完了するまでの時間、工事にかかる費用、建物へのダメージなど考えるべきことがたくさんあります。

 

OAフロアの主な3つの種類とメリット・デメリットを詳しく解説【まとめ】

今や多くのオフィスでOAフロアが当たり前のように採用されています。ただ、そのOAフロアにも種類があります。それぞれに利点と注意点がありますので、一概にどれがいいとは言えません。オフィスの現状はもちろん、先々どうしたいのか、まで考えた上でその種類を選ぶのかじっくりと検討していきましょう。当社オフィスボールでは、オフィス移転オフィス内装工事パーテーション工事を主に得意分野としています。オフィス内装工事による事例も多数あるので、OAフロアでお困りのことやお悩みがあれば、お気軽にご相談ください。プロの専門スタッフがあなたの悩みをすぐに解決いたします。

 

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