ビジネスシーンでは、事務所の移転というのはよくあることです。ただ、よくあることだからといってスルーしてしまうのはやはりいただけません。事務所の移転を知ったのであれば、お祝いに電報を送るようにしましょう。電報というとアナログなイメージがあるかと思いますが、ビジネスシーンでは今でも現役でよく使われています。ここでは、事務所移転のお祝いにあたって送る電報についてお話していきたいと思います。
オフィス移転祝いを送る前に、そもそも電報とは？
そもそも電報とはどのようなものなのでしょうか？特に、若い世代の方であれば電報なんて見聞きしたこともないという方もいるかもしれません。電報は昔から連絡手段として使われていたもののひとつです。今は電話やメールもありますので、日常的なやり取りではあまり使われませんが、その代わりにここぞというタイミングで電報が用いられます。
今でこそ誰もがスマートフォンや携帯電話を持っていますが、昔の日本では電話はそう普及していませんでした。電話のない家がほとんどで、電報は当時、緊急の連絡手段として使われていました。スタジオジブリの「となりのトトロ」で電報が登場しますが、まさにああいった使われ方がされていたのです。その後、それぞれの家庭に固定電話が置かれるようになり、電話やFAXで日常的なやり取りができるようになりました。携帯電話やスマートフォンの普及によって、家庭の固定電話も減り、携帯電話やスマートフォンでのやり取りがメインになったのです。
ただ、固定電話もFAXも一般の家庭ではあまり使われなくなりましたが、企業の事務所では使われていることが多いです。電報も含めて、ビジネスシーンでは昔ながらのものがそのまま引き継がれている部分も多いのです。現在の電報は事務所の移転のお祝いといったシーンはもちろん、冠婚葬祭でも使われています。社会人であれば誰もがいつか電報を利用する可能性がありますので、基本的なところだけでも理解しておきたいところです。
ビジネス向けの電報にはいろいろな種類がある
電報というと文字だけのシンプルなものをイメージする方もいるかもしれませんが、電報も時代の流れとともにどんどん進化しています。というのも、その種類がかなり増えているのです。定番となっているものをいくつかご紹介しておきましょう。
キャラクター電報
キャラクター電報というのは、キャラクターのぬいぐるみを添えて送る電報のことを指します。ディズニーのキャラクターやサンリオのキャラクターなど有名なキャラクターのものがやはり多い傾向にあります。ぬいぐるみなのでそのままインテリアとして飾っておくことができるのですが、事務所移転のお祝いの際にはあまり適さないでしょう。
花を使った電報
押し花にされたものや流行りのプリザーブドフラワーを添えて送る電報もあります。こちらもそのままインテリアになりますし、かなり汎用性が高いです。花の種類やカラーなどは配慮する必要がありますが、事務所移転のお祝いということであればこういった花を使った電報はおすすめです。
カタログギフト付きの電報
最近では何かとカタログギフトという言葉を見聞きするようになりましたが、実はカタログギフト付きの電報というのも登場しています。カタログギフトというのはほしい商品を注文することのできるもので、電報と一緒に送ることでそれがそのままお祝いの品になります。事務所の移転ということであれば何かと物入りかと思いますので、喜ばれるでしょう。
事務所移転のお祝いに電報を送る利点【新時代向け】
おそらく若い世代の方の感覚だと、「電報ではなくメールでもいいのでは？」と思ってしまうのではないでしょうか？確かにビジネスシーンではメールでのやり取りも多くなりますが、メールというのはあくまでも簡易的なやり取りです。事務所移転のお祝いをメールで済ませてしまうと、相手方も軽んじられているような気がしてしまうものです。
ただ、電報であればメールよりは確実にしっかりとした印象を与えることができますし、電報と一緒にお祝いの品も届けられるのです。本当にお祝いの気持ちがあるということが伝わりますし、いわゆる「きちんとした感じ」を出すことができるのです。ちょっとしたことで印象は変わりますし、その印象でその後のビジネスにも影響が出てくるものです。
また、本来であれば直接事務所まで足を運んで挨拶をしたいという方もいるでしょう。しかしながら、今は新型コロナウイルス感染拡大の影響がありますので、事務所移転のお祝いであっても挨拶へ行くのは控えたほうがいいです。新型コロナウイルスに関してはその症状だけではなく、風評被害といったものも考えていかなければいけません。どちらにしても、直接挨拶に行くのはあまり喜ばれないかと思います。
そういった場合でも、電報であれば気持ちが伝わります。近場であっても、遠方であっても電報であれば関係ありません。新型コロナウイルス感染拡大の影響がまだまだ続くことを考えると、これからの事務所移転のお祝いの際には積極的に電報を使っていったほうがいいのかもしれません。
事務所移転祝いを電報で送るなら早めの手配を
今は電報の手配もかなりスピーディーになっていますが、それでもどこの電報を利用するのかによっていつ届くかが違ってきます。事務所移転祝いが遅れて届いたのでは失礼になってしまいますので、早め早めに手配をおこなっていくようにしましょう。1か月以上前から手配できるところもありますし、日時が指定できれば手配が早すぎる分にはまったく問題はありません。
【文例集】事務所移転の祝電・電報の文例
拝啓
○○の候、皆さまにおかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
この度の新社屋への移転、誠におめでとう御座います。心よりお祝い申し上げます。
貴社の益々のご発展と社員ご一同のご健勝を祈念申し上げます。
敬具
令和〇〇年〇〇月〇〇日
事務所移転のお祝いに電報はいかがですか？
事務所移転のお祝いで悩んでいるなら、是非電報を活用してみましょう。今は電報と一口に言ってもいろいろな種類がありますし、気持ちと一緒にお祝いの品も送ることができます。新型コロナウイルス感染拡大の影響はまだまだ続くと予想されますので、感染リスクも考えた上で電報を送ると相手方からの印象も違ってくるはずです。
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