オフィスのパーテーションで一般的なのはスチールとアルミです。パーテーションには中古も存在します。そんなオフィスのパーテーション工事や間仕切り施工について、新設から回収撤去も含めたお話をプロが解説します。
パーテーション工事とは
パーテーション工事とは、オフィス内を仕切るために壁をつくる工事のことです。主にエントランス、執務室、会議室、役員室などを仕切る為に使われます。パーテーションの英語表記は「partition」です。
パーテーション工事の種類や仕様について
オフィスや店舗、工場、倉庫などで使われるパーテーションにはさまざまな種類や仕様がありますが、その中でも一般的なのは、スチールパーテーションとアルミパーテーションです。どちらも金属と言うことで不燃性であることは共通していますが、実はたくさんの違いがあります。
他にもガラスパーテーションやスライディングウォールなどもあわせて詳しく解説していきます。
カラーバリエーションが豊富なアルミパーテーション
アルミ素材を使ったパーテーションは、スチールパーテーションと比べると軽いという特徴があります。軽量なので設置や撤去の際には施工しやすく、作業費がスチールパーテーションを使った場合よりも安い費用に抑えることができます。
その反面、パネルの購入費用という点ではスチール素材よりも若干割高となります。またアルミ素材のパネルは、カラーバリエーションが豊富で、事務所の雰囲気に合った色を選べる点も特徴と言えます。
アルミパーテーションは、設置した時に支柱が丸見えになってしまうという特徴もあります。そのため、重厚感のあるパーテーションを設置したいという場合には、アルミ素材は向いていないかもしれません。
スチールパーテーションかアルミパーテーションかの見分け方の一つに、外側から支柱が見えているかどうかという方法があります。剥き出しになっているのがアルミパーテーションとなります。
スチールパーテーションは防音性や遮音性が高い
スチール素材のパーテーションは、スチール板の間に石膏ボードが入っているため、アルミパネルと比べて重量がかなりあります。そのため、施工や撤去の際には、どうしても作業費が割高になってしまうのが特徴です。しかし、設置すると支柱がパネルの内側に収まるので、どこから見ても、すっきりとした仕上がりになります。
また、重厚感もでるため、会議室や応接室のパーテーションとしてもふさわしい素材と言えるでしょう。スチールパーティションは、アルミパーテーションと比較して高い防音作用や遮音作用があります。そのため、パーテーションの内外で声が漏れるのを最大限に防ぎたいとい場合には、アルミ素材よりもスチール素材のものがおすすめです。
アルミ素材なのかスチール素材なのかを見分ける方法としては、パネルを横から見ると厚みによってどちらなのかを判断できます。また、支柱が見えているかどうかによっても判断が可能です。
ガラスパーテーションはデザイン性が高い
ガラスパーテーションとは、アルミパーテーションやスチールパーテーションにガラスパネルをはめ込んだものを指します。ガラスパーテーションには、オフィス空間のデザイン性を高め、照明の光を遮らない為、オフィス内を明るくします。
費用面では、オフィスへの搬入費用やパーテーション工事費用が多少割高となります。ガラスの材料や取付はパーテーションメーカーからガラス屋に外注するケースが多いです。
可動式のスライディングウォールとは?
スライディングウォールは可動式のパーティションで、必要なタイミングで部屋内を間仕切ることができます。文字通りスライドする可動式となっています。天井部分にレールが設置されているので、スライディングウォールを使用する際にはレールに沿ってパーテーションを引き出します。
スライディングウォールを間仕切りとして使う場合、閉めた状態では床から天井まで間仕切りで囲むことになり、欄間は開いていません。一方、開いた状態なら、常に閉鎖されている空間ではなくなります。ですから、1つの部屋とみなされることはないでしょう。可動式のパーテーションに関して、消防法が適用されるかどうか不安なかたはオフィスボールにご相談ください。
事務所のパーテーション工事は中古がおすすめ?
事務所のパーテーション工事は新品だけではなく中古も存在します。中古の最大のメリットとしては、費用を安くおさえられることです。起業されたばかりのかたや費用をあまり掛けたくないかたにはおすすめです。
また、パーテーションをリユース、リサイクルすることで、地球環境に優しいサービスということにもなります。パーテーションを産業廃棄物として処分することは環境にも良くありません。もし可能であれば当社のようなリユースやリサイクル会社に買取して貰い、別のかたに再利用して貰いましょう。
中古のパーテーション工事の対応エリアは関東が中心となりますが、福岡県、滋賀県、沖縄県、仙台市などの施工実績もありますので、まずはお問い合わせください。
パーテーション工事における注意点
単なる衝立ではなく空間を区切って独立した部屋を作りたいという場合、ハイパーテーションと呼ばれる天井まで届くパーテーション工事が選ばれます。独立した部屋を作る場合は防災設備の設置が必要。
天井まで届くパーテーションで空間を仕切ると、当然ながらそれは密閉された一個の部屋となり、他の空間から独立します。その場合、消防法によって間仕切りした空間内にも火災報知器などの消防関係の設備が必要です。したがって、火災報知器、煙感知器、スプリンクラーなどの設備がない場合は、新たに設置しなければなりません。
例外として、天井までのパーテーションでも、欄間付きのもので壁が密閉されていないタイプなら、設備工事が不要になることもあります。消防設備の設置費用は、当然ながらパーテーションの施工業者ではなく自社負担になりますから、あまり費用をかけられない時はオフィスボールにご相談ください。
パーテーション工事の耐用年数
事務所にパーテーション工事をした場合、費用が一定額以上になるものは経費などで扱える消耗品ではなく、建物附属設備の扱いになります。パーテーション工事の耐用年数は、床だけを固定したときの耐用年数は3年、床も天井も固定したときの耐用年数は15年になります。
パーテーション工事の減価償却
減価償却とは、設備投資で使用した費用を複数年に分散しておこなう会計処理のことになります。パーテーション工事は、固定資産として減価償却の対象です。減価償却品と消耗品の境界線は決まっておりませんが、ざっくり10万円と見ておけば良いでしょう。
パーテーション工事の勘定科目について
パーテーション工事費は、建物付属設備か建物、備品か諸経費で仕訳していきます。また、パーテーションの移設工事をした際の解体費や再組み立て費などは修繕費となります。
パーテーションの撤去と回収方法
パーテーションは自分で撤去できるのか?パーテーションには様々な形状や高さのものがあるため、設置の際にかかる手間や費用なども千差万別です。設置したパーテーションは、オフィスの引っ越しなどによってオフィススペースを返却する際にすべて撤去・解体しなければいけません。オフィススペースの返却では原状復帰が原則なので、設置したパーテーションにどれほど強い思い入れがあるとしても、撤去は不可欠な作業なのです。
パーテーションが自立式のように誰でも簡単に持ち運べるようなタイプであれば、大掛かりな作業は必要ないでしょう。一方、アルミやスチールなど金属素材のパーテーションは、パネル1枚でもかなりの重量があります。ですから、設置の際と同様、撤去作業も大掛かりになることも全く無いとは言えないでしょう。
このような事から、基本的にはパーテーションの撤去は、専門の業者に依頼するのが賢明です。パーテーションの撤去から回収までには、様々な費用がかかります。パーテーションのタイプと枚数、撤去に際してどんな工事が必要となるかなどの要素によって、トータルのコストは大きく異なります。
具体的な費用の内訳としては、解体作業の施工費用、撤去したパネルを屋外へ運び出す搬出作業費、およびトラックへ積載して処分する場所まで運ぶ運搬車両費などが挙げられます。産業廃棄物として処分する際には、その手続きに伴う処分費もかかる為、当社のようにパーテーションのリユースを行っている業者に買取して貰うことで大幅にコストをおさえることが出来ます。
最後に
パーテーション工事について様々な目線から解説させて頂きましたが、お役に立てましたでしょうか?オフィスボールでは、パーテーション工事の費用の安さだけではなく、経験豊かなスタッフの対応力にも自信があります。
常にお客様目線に立って誠意を持って対応することを心掛けております。些細なことでも結構ですので、まずはご相談ください。