皆さんは、オフィスや店舗の移転費用と営業外費用についてご存知でしょうか?
今回はこのあたりについて詳しく解説していきます。
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移転費用の発生の際に使われる営業外費用とは
企業の会計の分野では、営業外費用という言葉が使われることがあります。
オフィスや店舗の移転とも関係している営業外費用ですが、こちらは企業の本業ではないところで発生する費用を指した、損益計算書で使われるカテゴリです。
企業が成長するに従って様々な分野に手を出し、何が本業か曖昧になるケースもありますが、ここでの本業とは利益を出すための様々な事業を指していると考えてください。
どの企業も利益を出すことを目標としており、そのために銀行からお金を借りることはよくあります。
お金を借りたら利息の支払いが発生しますが、この利息の支払いは代表的な営業外費用です。
銀行からの借り入れは間接的には本業に影響してきますが、本業とは直接は関係ないため営業外費用に当たります。
他にも企業が所有する株式の評価損、売却損なども営業外費用に当たり、このような本業以外で発生する様々な費用が営業外費用です。
営業外費用はあくまで区分であり、実際には支払利息など営業外費用のカテゴリに含まれる勘定科目が使われます。
営業外費用と特別損失
偶然、あるいは臨時に大きな損失が発生した時に使われるのが特別損失で、営業外費用との使い分けは難しいポイントです。
オフィスや店舗の移転はそう頻繁に起こることではないため、特別損失が使われることもあります。
銀行の利息は借り入れ時には必ず発生するため営業外費用に当たりますが、オフィスや店舗の移転が営業外費用に当たるのか、特別損失に当たるのかは非常に難しい問題と言えるでしょう。
実際にかかった費用などの状況にもよりますが、オフィスや店舗の移転では営業外費用でも、特別損失でも大丈夫だと考えてください。
移転そのものにかかる費用以外だと、移転に伴った減価償却資産の処分で営業外費用が使われることがあります。
移転に伴って古いものを処分することはよくありますが、このような減価償却資産を処分する場合の損益計算書の処理では、営業外費用のカテゴリに当たる勘定科目が使われるのです。
ただし、こちらも必ずしも営業外費用が使われるわけではなく、移転と同じく特別損失が使われることもあります。
このように、オフィスや店舗の移転で営業外費用は使われますが、営業外費用以外での処理もできることは覚えておいてください。
まとめ
今回は営業外費用について解説しましたが、オフィスや店舗の移転で使われないケースもあります。
選択肢が色々とあるためどう処理するかで悩むかもしれませんが、営業外費用のカテゴリ以外も候補に入れておいてください。