スチールパーテーション工事には、どのような許可があるのか?どれくらいの費用が掛かるのか?
今回はこのあたりについて、詳しく説明していきたいと思います。
建設業許可(内装仕上げ工事業)
人が安全に快適に住んだり仕事をしたりできる部屋空間を作る技術を持つために、いろいろな素材や工法、デザイン等に習熟した人が取れる建設業許可です。
パーテーションに限らず内装全体の知識を持っている業者ですが、スチールパーテーション工事についても信頼できる知識と経験があります。
そういう業者を選ぶと信頼が持てると思います。
建設業許可は10年間にかけて、オフィス内装工事の十分な施工実績がなければ取得できません。
また、対応できる工事の幅が広がり、いろいろな要望に対応できます。
また工事費用は他の建築工事同様、部材の流通や元受け・下請けの多重構造が高くなる要因になります。
メーカー直販や多重構造が極力排除した業者を選ぶとよいでしょう。
スチールパーテーション工事の費用事例
スチールパーテーションはその素材の内容にもよりますが、床から天井までの場合は高さ2500mm×幅900mmの既成パネルが基本となります。
オフィスに設置する枚数×単価に、運搬・搬入費と施工費、諸経費が加わります。
よって、パーティション価格×枚数+運搬・搬入費+施工費+諸経費となります。
スチールパーテーション
スチールパーテーションは遮音性がよく、塗装がしやすいためカラーバリエーションが多いのが特徴です。
同時に強度があって耐震性や防火性にも優れているため、最も多く使われているものの1つです。
一般的な価格はランマオープン(天上付近の欄間部が開いているもの)で1枚当たり26,800円、ランマクローズで27,280円と言ったところです。
天井部が開いていると遮音性には劣りますが、空調や照明に利点が生まれます。
なおランマクローズドのドアの価格は56,100円、ランマオープンの場合は55,700円ほどとなります。
スチールパーテーションガラス
ガラスのパーテーションでもスチール枠を利用したものはスチールパーテーションの1つとされています。
全部ガラスを嵌め込んだものの価格は40,700円~が相場です。
費用も高くなりますが、何よりもオフィスにガラスで囲われた空間があるとデザイン的にもシャープ感があります。
なおランマ部だけにガラスを嵌めたパーテーションもあり、照明や自然光を取り入れられる利点があります。
ランマ・ガラスタイプのドアは価格75,000円~が相場です。
実際のスチールパーテーション工事費用のシミュレーション
例えば12名が入れる会議室を作る場合、広さは25平方メートル(7畳)くらい必要です。
必要なパーテーション枚数を11枚とし、その内1枚がドアとなります。
ランマクローズの一般的なものを使用するとして、27,280×10+56,100=328,900円となります。
施工費用事例として挙げるとパネル1平方メートル当たり3,300円、運搬費用は1トンバンで1台で16,500円、2トントラックだと1台27,500円、搬入費用は階段を用いた場合で1式27,500円~です。
なお諸経費は総額の5%~10%ほど掛かります。
価格は急ぎで人員を増やす場合や運搬距離、搬入しやすさ等により変わってきます。
これらを合計して152,500円ほどとすれば、スチールパーテーション工事費用は合計481,400円となります。
なお解体作業の場合は1平方メートル当たり1,650円~、搬出費用は階段を使用した場合で1式27,500円~、運搬費用27,500円~、廃棄費用は1kg当たり65円~となります。
あくまでも1つの事例ですが参考になると思います。
もちろん実際に工事を行う場合には事前の打ち合わせや見積もりを取らなければなりませんし、場合によっては事前の概算見積もりを複数社から取ってみることをおすすめいたします。
最後に
今回はスチールパーテーション工事に関係する許可や費用について解説させていただきました。
上記の価格はあくまで他社の相場になりますので、相見積もりをしていただき、1番安く、対応の良い業者をお選びいただくことをおすすめ致します。