皆さんは、事務所のレイアウトの決め方をご存知でしょうか?
本記事では、事務所のレイアウトを決める場合の基準寸法について詳しく解説していきます。
事務所レイアウトにおいて寸法をしっかりと考慮すべき理由
事務所へオフィス家具を搬入する際、借りる場所のサイズに合わせて適当にデスクやOA機器を入れていくと、働きづらい職場となってしまいます。
ですから、引越作業を行う前に、きちんとレイアウトを考えることはとても大事なのです。
その際には、単にデスクや家具などの配置を決めるだけでなく、寸法も考えることが必要です。
その理由として、「通路や出入り口からの距離は消防法によって規定されている」という点が挙げられます。
各オフィスでは消防署によるチェックが定期的に行われ、もしこの規則に沿っていない場合は改善するように求められます。
そもそも、消防法に沿っていないレイアウトは事故が起きるリスクが高くなりますから、社員のためにも安全な配置をするようにしましょう。
「寸法をしっかりと考えないと動きづらいオフィスとなる」という点も重要なポイントです。通路が狭かったり、作業用のスペースが小さかったりすると、常に仕事がしづらい状態となります。
また、社員が心理的に圧迫感を持つ原因ともなり得るでしょう。
適度な距離感がないと、プライバシーが保てないことからストレスを感じ、仕事に集中できなくなってしまうケースもあります。
ですから、社員同士の適度な距離を保てるよう、デスク間や通路の寸法をしっかりと決めるというのは大事なことなのです。
具体的な事務所の基準寸法
基準となる寸法をある程度知っておくと、レイアウトをスムーズに決めることができます。
たとえば、社員同士が無理なくすれ違える通路幅は、120cmです。
ただし、これは最低限の寸法で、ぴったり120cmになっているとやや窮屈に感じるでしょう。
また、人通りが多い部署だと動きが妨げられてしまいます。
ですから、150cm前後の幅があると良いです。
また、コピー機などの機器を利用するためには、その前に100cmくらいのスペースが必要です。通路に面した場所であれば、さらに余裕をもって120cm程度を確保すると良いでしょう。
このように、デスクやOA機器などの間に置くスペースは120cmが基準となっており、余裕を持たせる場合には150cmあると良いということになります。
まとめ
事務所のレイアウトを考える際には、通路やスペースの寸法をしっかりと検討することが大事です。
120cmが基準寸法となるものの、快適でゆとりのある職場とするためには、より広めのスペースを確保するのが望ましいでしょう。
社員がストレスを感じず、業務に集中できるように、ゆとりのあるオフィスレイアウトにしましょう。