大がかりな内装工事なしに手軽にオフィスを間仕切りできるのが、パーテーション工事。
パーテーションには素材によって様々な種類があり、設置が簡単でパーテーション工事を必要としない段ボールパーテーションや設置に手間がかかるものの遮音性が高く多くのオフィスで採用されているスチールパーテーション、軽くて比較的割れにくいため気軽に使用できるプラスチックパーテーションなど用途に応じて使い分けることができます。
中でも今オフィスパーテーションとして人気が高まっているのが、ガラスパーテーション。
従来飲食店などのショップで見かけることの多かったガラスパーテーションですが、現在何故オフィスでも人気が高まっているのでしょうか。
そのメリット・デメリットを比較してみましょう。
ガラスパーテーションのメリット・デメリット
(1)メリット1・開放感
確かに空間を間仕切りしており独立性を確保していながらも、光や視線を遮ることがないのがガラスパーテーション最大のメリットと言えるかもしれません。
このため閉塞感がなく明るく入りやすい開放的な雰囲気を作ることができます。
特に従来の会議室や応接室は閉鎖的な空間であったため、ある程度規模の大きなオフィスでは「いつも会議室に閉じこもっている重役たちは遠い存在」というイメージが強かったのですが、ガラスパーテーションで透明性を高めれば見通しの良いオフィスにすることができ、ひいては企業それ自体の透明性アップにも繋がるかもしれません。
場合によってはプライバシーの確保が必要になることもあるかもしれませんが、そのような場合であれば曇りガラスを採用したり中央部分に半透明のフィルムシートを貼ったりすることで解決できます。
(2)メリット2・デザイン性
前述の開放感とこのデザイン性が、お洒落なショップでガラスパーテーションを採用している主な理由でしょう。
ファッションや雑貨類でもシースルーデザインには常に一定の人気がありますが、スペースデザインにおいてもこれは同じです。
その上ガラスパーテーションではガラスの表面加工や枠などにもバリエーションがあり、オフィスの雰囲気に合うものを自由にカスタマイズすることができます。
(3)メリット3・遮音性
床から天井までをきっちりふさぐタイプのハイパーテーションの場合、遮音性の高いガラスは会議内容などが漏れにくいというメリットがあります。
その上ガラスパーテーションは吸音性が低く室内の音は反響して大きく聞こえるため、ある程度広さを持った会議室でも音響装置を使用せず話し合うことができます。
(4)デメリット1・割れやすさ
素材がガラスである以上、転倒などの衝撃によって簡単に割れてしまうのは避けられないことです。
段ボール素材やプラスチック素材、スチール素材などでは耐え得る衝撃でも、ガラスパーテーションなら割れてしまうかもしれず、しかも割れた場合破片の処理も大変です。
(5)デメリット2・重量・廃棄の問題
ガラスパーテーションの重量は1パネルで30kgにもなることもあり、設置には業者によるパーテーション工事が必要になりますし、移動も大変なのでずっとそのまま使い続けるつもりでなければ設置はお勧めできません。
事務所を移転する場合には配送にも気を遣わなければなりませんし、事務所の移転や閉鎖に伴って不要となった場合、スチール製のパーテーションであれば業者が買い取ってくれることもありますが、ガラスパーテーションの場合は引取りを拒否されることもあります。
買い取ってもらえない場合廃棄処分にするしかありませんが、そのためにも手間や費用がかかってしまうでしょう。
最後に
以上のようなメリット・デメリットを比較考慮したうえで、オフィスの間仕切りとしてガラスパーテーションを採用するかどうか検討しましょう。
上手に利用すれば、前述のようにモダンでお洒落なオフィスにすることができますよ。