アルミパーテーションは、たくさんのオフィスで間仕切りとして設置されています。
今回はアルミパーテーションについて詳しく解説していきたいと思います。
アルミパーテーションとは
オフィスの間仕切りをして部屋を作るのはハイ・パーテーションです。
その中でもアルミパーテーションは軽くて施工しやすく、仕上がりも良好なのが特長です。
パーテーション単価や施工費用、施工期間を抑えることができますので、頻繁に移設や増設、撤去を行う場合はコストパフォーマンスがよくなります。
一般的なオフィス以外にも工場のライン・事務所や研究施設、病院などに利用されるパーテーションです。
支柱はアルミですがパネル表面などにはにスチールを使用することも多く、決して素材が全てアルミと言うわけではありません。
どちらかと言うとアルミ支柱を用いた軽量で簡素な構造のものをアルミパーテーションと呼んでいます。
支柱とパネルの簡素な構造ですので普段のお手入れ、お掃除も簡単なのが利点です。
アルミパーテーションで間仕切りしたオフィスや事務所は決して高級ではありませんが、簡素で清潔感がありますので観葉植物なども映えて落ち着いた雰囲気にすることができます。
なおパネルには定番色のアイボリーや白、グレー以外にも、赤や青等さまざまなカラーリングや木目調などのデザインパネルもあります。
支柱もむき出しのアルミ色だけではなく黒や白、赤などのものがあります。
アルミパーテーションの構造
アルミ支柱と、その間にパネルを1枚はめ込んだ構造です。基本的に軽量で簡素な構造でパーテーション工事がしやすく、低コストでできることを目的に開発されています。
パネル表面は強度のためにスチールが使用されることが多いですが、芯材にはハニカム構造の紙(ペーパーコア)などを使って軽量化や遮音性と保温性を図っています。
なお紙は可燃性であるため、消防法により31m(7階)以上の高層ビルのオフィスや事務所の間仕切りには使用できません。
ただし現在では不燃処理したペーパーコアを使用するなどの工夫がなされたものも多くあります。
パネルにはガラス窓を配したものやドア付き、ランマ付きのものなどさまざまなパーテーション部材があり、いろいろなオフィスや事務所の要望に対応できるようになっています。
また業界では規格化が進んでいますので、一般的に各社の部材の組合せや現在施工されているパーテーションとの混合なども可能です。
アルミパーテーションの価格
一般的にアルミパーテーションはスチールパーテーションよりコストが3割ほど安くできると言われています。
1つの事例ですが、パネル価格を比較してみます。
高さ2500mm×幅900mmの規格サイズでは、厚さ50mm、色アイボリーの一般的なスタンダードタイプを比較すると、スチールパーテーションが1枚当たり27,280円のところ、アルミパーテーションは12,100円となっています。
パーテーション工事費用はスチールが1平方メートル当たり3,300円に対しアルミは2,200円です。
なお運搬・搬入費に差はありません。
パーテーション工事について
オフィスや事務所でパーテーションの計画がある場合は、まず社内の担当部署と打ち合わせを行うとよいでしょう。
ある程度社内での計画が決まったら、業者に計画を伝え現地を見てもらい、工事内容を詰めます。
特に重要な問題は空調や照明、電源、電話等の物理的な問題と消防法等などの法的な問題です。
これによってパーテーション以外の必要工事、場合によっては消防署への届け出などが決まります。
特に天井までパネルで塞がれるランマクローズドの場合には完全個室となるため、照明や空調設備の追加や煙探知機ないし熱探知機や誘導灯、非常用スピーカーなどの設置が必要な場合があります。
工事工程はビス等で天井と床に支柱を固定し、パネルをはめ込むだけで至って簡単です。
ただし平行・垂直を正確に保って、既成パネル寸法できっちり収まらないときのパネル切断調整等は熟練が必要です。
最後に
アルミパーテーションの構造や特徴を中心に説明させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
みなさまの素敵なオフィスづくりのお役に立てたら幸いです。