オフィスの印象は床や壁の印象でガラリと変わってきます。
今回はオフィスの床で印象が変わることについて詳しく解説していきたいと思います。
オフィスの床・カーペットを選ぶことで職場の雰囲気造りが可能!
オフィス(事務所)の雰囲気を印象つけるアイテムに床・カーペットのデザインがあります。
実は足元の色合いひとつで、そこにいる人の精神状態が変わってくると言います。
例えば、大きな窓から差すたっぷりの陽ざしに白を基調としたモノトーンの壁、そして温かみのあるライトベージュの木目調の床板を敷き詰めると、その空間は癒しに満ちたゆとり空間になります。
また、室内光に映し出されるグレー系の壁と寒色系の床を張るなら、ちょっとシャープでスタイリッシュな室内環境が整うでしょう。
オフィスの床をどのようにデザインするかで、かなり雰囲気が変わってくるものなのです。
床の色でオフィスのイメージを変える
事務所の雰囲気を床のカラーで変化させることができます。
ポイントは、仕事内容に合わせてやる気を鼓舞したり、ストレスを緩和させたり、仕事に集中させたりする効果があるカラーを選ぶこと。
色による効果を大別しますと、緊張と緩和の暖色系・集中力とリフレッシュ効果が高い寒色系・癒し効果のあるナチュラル系の3タイプです。
まず暖色系の赤ですが、活力や興奮や情熱の色とされていて、アグレッシブな活動を優先するセクションの床にもってくると効果的です。
インパクトの強い色ですから、注目させたい場所にワンポイントでおくこともあります。
新しい商品やアイデアを生み出すセクションの床として適しています。
ただしオレンジやピンクの淡い色合いを選ぶことで、元気や活気や進歩をイメージさせ、じっくりと作業に取り組むセクションに向いているとされています。
オフィスの玄関やリラックスルームに適した色です。
一方、寒色系の白は衛生的で安心感を与える膨張色です。
室内を広く見せますし、日中の陽ざしを反射して、解放感を与えます。
また青は物事に集中させる効果があるとされ、会計部や営業部のセクションに適しています。
そして自然をイメージさせるベージュや緑は、疲労をいやす効果が高いため、激務が懸念されるセクションに適しています。
自然の色は精神的な安らぎや落ちつきを与えますから、リフレッシュコーナーや応接室にも向いています。
床材を選ぶことでオフィスのイメージを向上させる
人の動きが激しい事務所内では、丈夫で消音効果のある床材が好まれます。
例えばタイルカーペットは靴音や椅子の滑車の音を防音する効果があります。
毛足の長いカーペットは足に与える感触も良く、執務室や応接室に向いています。
また、塩化ビニル製のフロアタイルもリーズナブルで、多様な柄が選べることから、オフィスではよく利用されています。
ただし、擦り切れやすくて部分的に劣化してしまうデメリットがあり、定期的な張り替えの手間がかかります。
そして天然木板や大理石といった高級素材を床板にするのもメリットがあります。
丁寧なメンテナンスで長期にわたって高級感が損なわれず、自然素材のぬくもりや美しさはオフィスでの居住性を高めてくれます。
また、硬質な素材なため丈夫で長持ちするのも大きなメリットでしょう。
各エリア別で床材や色を違えてオフィスのスペース分けをする
近代的なオフィスビルのワンフロアを使ってオフィスデザインをする場合、パーテーションなどの仕切りを極力少なくして、床・カーペットの色使いでエリア分けをしている会社がよく見られます。
デスクを集めたワークエリアと通路や共有スペースの床の色や床材を変えることで、自然な感じでセパレ―ションすることが可能です。
もちろんデスク作業では視覚的な隔離は必要ですので、衝立式のローパーテーションでデスクをかこうなどの工夫も必要です。
最後に
オフィスデザインの中でも床のアレンジはとても重要で、社員の働き振りや来客への印象を大きく左右します。
事前にサンプル収集をしっかりと行って、より快適なオフィス造りに役立ててください。