LAN工事の流れや施工費用は?有線の最大のメリットも解説!

LAN工事の流れや施工費用をご存知ですか。今回は特に有線LANのメリットを含めて解説します。コロナ感染症が蔓延しリモートワークを行う会社も増えてきました。それに伴い社内ネットワークの見直しが多くなってきています。実際にインターネットが不安定な環境のなか、各端末で仕事をしている方も多くみられました。コロナ禍の中で社内ネットワークを見直したいと考えている方は必見です。

 

» LAN工事の費用目安は?ネットワーク機器の価格を含め解説

 

ネットワーク見直しの手順

有線LAN工事

ネットワークを見直すなら、まずは自社のネットワーク構成を把握しなければいけません。そのため、まずは自社のネットワーク構成をチェックしましょう。

 

まずはルーターをチェックしましょう

最初にチェックするのはまずはONU(モデム)のすぐ下に繋がっている機器です。主にONUから伸びているLANケーブルにつながっている装置はルーターです。そのルーターを確認し以下の事項があてまるかチェックしましょう。

 

  • Giga対応モデルの機械か
  • VPN機能を持っているか
  • ルーターから伸びているLANケーブルはカテゴリー5e以上か

 

上記の事項の確認が大事です。それでは、なぜ大事なのかを順に解説していきます。

 

Giga対応モデルの機械か

現在、ほぼ全てのルーターがGiga対応モデルになっていますが、ごく稀にGigaに対応できていない機械も存在します。自社にあるルーターがGiga対応モデルではないものだった場合はルーターから伸びているLANケーブルにつながっている機械の全てのネット速度が遅くなります。社内のネットワーク環境を見直す場合、まずはルーターから確認しましょう。もちろんGiga対応のモデルであった場合はそのまま使用できるため問題はありません。

 

VPN機能を持っているか

最近ではリモートワークがどの業種でも取り入れられています。その中で社内ネットワーク環境を見直す場合はルーターにVPN機能があった方が利便性は高いです。ルーターにVPN機能が搭載されている場合、自宅から社内ネットワークにアクセスすることが可能になるためリモートワークが実現できます。設定に関しては難しいところがありますが、現在お付き合いのあるネットワーク業社に依頼してみるのもいいでしょう。その場合は、機械料金+設定費用+各PCの設定費用が発生します。

 

ルーターから伸びているLANケーブルはカテゴリー5e以上か

ルーターがGiga対応モデルだとしても接続しているLANケーブルのカテゴリーが5e以下であれば速度低下の原因になります。業務的に支障がない程度の速度を出すには最低でもカテゴリー5e以上のLANケーブルが必要であり動画などを頻繁に閲覧する方でしたらカテゴリー6a以上をお勧めします。ルーターから伸びているLANケーブルに限らず全てのLANケーブルのカテゴリーは統一してください。

 

ルーターの確認後は以下の機器をチェック

ルーター関係機器のチェックが終わったら、ルーターから延びている機器等のチェックを行いましょう。具体的には下記事項をチェックします。

 

  • ハブはGiga対応のものか
  • LANケーブルのカテゴリーはどうなっているか
  • ハブがカスケードしていないか

 

上記の3点のチェックをします。順に解説していきます。

 

ハブはGiga対応のものか

ルーターに関しては説明させていただきましたが、ハブに関してもGiga対応の機械でないとそこに接続されている端末のネットワーク速度が低下します。ルーターは比較的Giga対応の機器を使用している会社は多いのですがハブに関してはGigaに対応していない機器を使用している会社が多いです。1度確認してみてください。

 

LANケーブルのカテゴリーはどうなっているか

ルーターから伸びているLANケーブルも同様ですがデスクトップPCなどにカテゴリ5e未満のLANケーブルが接続されている場合や、ハブからハブへとつながっているLANケーブルがカテゴリー5e未満の場合はそれ以降(下に接続されている)の機器のネットワーク速度が遅くなってしまうので注意しましょう。

 

ハブがカスケードしていないか

カスケードとは何段も連なった小さな滝のことを指す意味になります。ここでの意味はハブが何個もつながっているか否かという意味になります。ハブが何個もカスケードしているとネットワーク速度が遅くなりますので注意してください。

 

ネットワーク構成提案

現状の機器がどのようにしてネットワークを構成しているのかチェックが完了したら次はどのようなネットワーク構成に変更するか決めていきます。ネットワーク構成に関しては後に拡張が可能な仕様にすることがお勧めです。例えば、以下のように将来的な事業を見据えてネットワーク構成を検討することが大切です。

 

  • 現状はリモートワークへの移行は考えていないがリモートワークをいつでも実行できるようなネットワーク構成を実現する
  • 社員が増えていくことで、アクセス権を各PCに付与しそれぞれで閲覧データを制限することや、サーバーを設置しアクセス権を付与する

 

将来的にリモートワークへの移行を検討する場合

会社のネットワーク構成を変更する際に、将来的にリモートワークを実現するのであればルーターをVPN対応のモデルへ変更しましょう。「VPN」とは「Virtual Private Network」の略で日本語では「仮想の専用線」という意味です。具体的には自宅から社内ネットワークへ「仮想の専用線」でアクセスできる仕組みを指します。コロナが蔓延しリモートワークを実現される方が多くなり「VPNルーター」を導入してリモートワークを実現する会社が急増しました。コスト的にも決して高いというわけではないため導入を検討してみてください。

 

VPNルーターの費用に関して

VPNルーター費用に関して説明します。ここではYAMAHA製品で説明いたします。YAMAHAルーターの「RTX830」という機器が中小企業でリモートワークを実現する際に多く利用されています。通常価格は¥75,000(税抜)です。ルーターとしてみると少し金額が高いですがリモートワークを実現できる機器なので需要はあります。YAMAHAのRTX830を購入しVPNの設定を業者に依頼したときの費用目安を説明します。基本的には機械料金と設定料金の構成に各クライアントPCの個別設定費用が発生します。費用の内訳と内容を説明します。

 

内容としては、社員10人程度、建設業、社内のネットワーク一新に伴いリモートワークの実現を目指す構成になります。

 

名称

値段

YAHAMA VPNルーター「RTX830

¥75,000

VPN設定料金

¥30,000

PC設定費用 1

¥4,000

LANケーブル「カテゴリー6」3m

¥820✖︎PC

Giga対応ハブ(8ポート)

¥5,900✖︎

Giga対応ハブ(5ポート)

¥4,400

 

上記の金額はあくまでも目安です。

 

LAN配線作業が簡単なものでしたらLAN配線施工業者(電気工事業者)の代わりにネットワーク設定をする業者が配線を行えます。しかし、OAフロアを使用する会社の場合は配線作業が大変になるためLAN配線施工業者にお願いをする場合もあります。そういった場合は上記金額の他にLAN配線施工費用が発生します。

 

LAN工事業者の施工費用に関して

施工費用に関して説明させていただきます。費用に関しては業者により、多少の差はありますが今回は社員が10人程度の建設業様に向けての費用を算出します。想定はOAフロア(フロア面積は20m×20m)でPC数は人数とイコール(10台)で計算します。OAフロアは配線などが綺麗に床下に収まることが大きなメリットですが、デメリットとして配線を変更するときに机などを多少動かさなければいけないという点があります。その手間賃や人工代で計算します。基本的に半日稼働料金で20,000(税抜)+20,000=40,000ほどが目安です。LANケーブルもOAフロア施工業者へ依頼する場合はプラスでLANケーブルの費用が発生します。もし、別館へのLANケーブル配線やアクセスポイントの設置、電源の増設、など追加事項があれば費用は加算していきます。

 

合計費用は以下の通りになります。

 

機器関係費用

128,400(税抜)

施工費用

40,000(税抜)

リモートワーク用PC2代設定費用

4,000(税抜)

合計

176,400(税抜)

 

上記の金額が社内ネットワーク環境を有線ベースに変更し、リモートワークを実現した費用の目安になります。

 

» LAN工事の費用目安は?ネットワーク機器の価格を含め解説

 

有線接続におけるメリットは大きい

Wi-Fi6が普及し無線接続でのPC仕様が増えてきていると思いますが社内PCや端末関係は有線接続をお勧めします。ではなぜ無線接続がおすすめされないか説明します。

 

無線LANのデメリットとメリット

まず、無線接続はとても電波干渉の影響を受けやすくなっています。近くに家電製品や電子機器がある場合は電波干渉が起きやすく通信速度が低下する恐れがあります。そして無線接続は有線接続よりも通信が不安定です。オフィスのレイアウトやアクセスポイントとの距離により離れていれば通信速度が低下します。以上が無線接続でのデメリットです。しかしデメリットばかりではなくメリットもあります。無線接続の場合は場所にとらわれず作業をすることができ、ファイル共有などが用意になります。

 

有線LANのメリット

続いて有線接続におけるメリットを解説します。有線接続で端末を接続し使用する場合は無線接続とは違い、安定した高速通信が可能です。有線LANは電波に妨害されることなく、常に安定したパケットを届けられるため通信速度は保証されます。そして、有線LAN接続であれば、ルーターに認証情報が設定されているため、追加の端末でもLANケーブルを差し込めば簡単にネットワークに端末を接続させることができます。デスクトップPCなどは有線で接続する方が多いと思いますが、場所を移動させることが多いノートPCなどは無線で接続した方がいいです。使用用途によって接続方法は様々ですが、安定した高速通信を求めるのであれば有線LAN接続がおすすめです。

 

  • 通常業務でPC上の資料整理などが多い方は「カテゴリー5e」
  • ネット接続を快適に利用したい方には「カテゴリー6」
  • 業務中、動画や映像等をみる方は「カテゴリー6A」

 

上記がLANケーブルの検討目安になります。上記以上のケーブルは値段が高額になってくる点や、スペック過多になるので使用している会社は多くはありません。

 

LAN工事の流れや施工費用は?有線の最大のメリットも解説【まとめ】

LAN工事をする際の手順や施工費用、有線LAN接続によるメリットなどを説明させていただきました。コロナ禍の中で社内ネットワークを見直す会社も多いです。その中で、社内ネットワークを見直す際にリモートワークを実現できる環境構築やネットワーク速度の見直しは今後の業務に大きく関わってくるかと思います。記事内で見直すべき点や、注意点、メリットなどを解説させていただいて社内業務の役に立てれば幸いです。

 

 

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